コミュニケーションには言葉だけでなく、表情も含まれます。患者さんと接する時には、笑顔を忘れないようにしましょう。仕事に追われていると、つい、表情が硬くなってしまいますが、こわばった表情は、患者さんに不安感を与えてしまいます。笑顔を見せるだけで、患者さんの不安や緊張した気持ちをほぐすことができます。
上手にコミュニケーションを図るには、声のトーンにも気をつけます。 高すぎず、低すぎず、穏やかな声で、ゆっくりと話すようにしましょう。
コミュニケーションには聞くことも含まれます。患者さんに安心してもらうためには、患者さんの話によく耳を傾けることが必要です。話を注意深く聞くことで、患者さんに関心を持っていること、その話が聞く価値があると思っていることが伝わります。また、患者さんのことをよく理解できるようになるので、適切な対応ができるようになり、患者さんの安心感も強まります。
患者さんが理解できるような話し方をする必要もあります。治療方針などについて、わかりやすく話すようにしましょう。難しい説明や、あいまいな説明をすると、患者さんは、不安感を募らせます。
コミュニケーションを図る時には穏やかな表情で、目を見て話すようにします。視線を合わせることで、話をきちんと聞いていること、関心を持っていることが伝わり、安心してもらうことができます。視線の高さもなるべく合わせるようにして、上から見下ろすことがないようにしましょう。
話をする時には患者さんに近づきすぎて、患者さんのパーソナルスペースに入らないように、ある程度の距離を保つという配慮も必要です。